6809-COREは、MotorolaのMC6800の改良版として1979年に発表されたMC68B09を搭載したシングルボードコンピュータです。MC6809は、MC6800に対してレジスタの追加やアドレッシングモードの強化が施されており、究極の8ビットプロセッサと呼ばれました。MC6809は富士通のパソコンFM8,7,11などに搭載され、広く利用されました。
6809-COREはMPUとして、MC68B09かCMOS化された互換チップHD63C09(単なる互換品ではなく知る人ぞ知る16ビットプロセッサともいえる魔改造チップ)を選択できます。
6809-COREは以下のような特徴を持っています。
- NMOSで40ピンDIPパッケージのMC68B09を搭載しており、1970-80年当時のパーソナルコンピューティングの創成期を体験することができます。なお、MPUとしてCMOS化された日立のHD63C09を搭載したバージョンも提供しています。
- メモリ容量や動作周波数は当時の最高レベルの構成となっており、当時のプログラムを無理なく動かすことができます。
- ROMにはプログラムのロード機能を持つモニタが書き込まれており、PCから様々なプログラムをロードして実行させることができます。
- プログラミング言語として、BASICインタプリタ、アセンブラなどを使用することができます。
- プログラムの実行時間などの計測に使用できるタイマ機能を使用することができます。(プログラムによります)
- USBインターフェースを装備しており、PCと接続して手軽に使用することができます。
- ジャンパの設定で、MPUの稼働周波数、ボーレート、アドレスマップ構成を変更することができます。
- 使用者の自由な発想でハードウェア的に機能拡張できるように、MC6809の信号線が基板左右の各一列の信号端子に引き出されています。
6809-COREは以下のように6 IC構成となっています。
- MC68B09PもしくはHD63C09P MPU
- MC68B50もしくはHD63B50 ACIA
- 64KB ROM
- 64KB RAM
- PIC18 制御回路
- USBコンバータ
購入・作成上の注意
6809-COREキットをご購入の際には、下記項目をご確認ください。
- MPUやACIAに未使用品を使用したキットも提供していますが、基本構成ではMPU,ACIA,RAM,ROMは動作確認をした再利用品を使用しています。
- 部品を基板にはんだ付けして作成する必要があるキットです。はんだ付けと電子工作の経験があることが望ましいです。
- 1970-80年当時のマイクロプロセッサのソフトウェアとハードウェアに関するそれなりの知識と使用のための労力が必要です。
- 本製品とUSBで接続し、端末・コンソールとして使用するPCとTERATERMなどの端末ソフトが別途必要です。
- 本製品を使用するための環境整備には、資料やソフトウェアの検索やダウンロードのためにインターネット接続が必要です。