C言語によるプログラミングとは別に、アセンブラで「開始アドレス設定: STARTVEC.ASM」のファイルをアセンブルし、Sレコードの出力ファイルSTARTVEC.SRECを作成しておきます。

このファイルで生成されたSレコードをCコンパイラで作成されたSレコードの最後に追加しておくと、Universal Monitor のGコマンドで、明示的に実行開始アドレスを指定しなくてもプログラムを実行できるようになります。

    ORG	$02F0
    DW	$1000

    END

開始アドレス設定: STARTVEC.ASM

作成されたSレコードファイルの内容を「開始アドレス設定: STARTVEC.SREC」に示します。

最初の行は、Universal Monitor がGコマンドでのプログラムの起動アドレスを管理している$02F0にCプログラムの起動アドレス$1000を設定するデータで、2行目は、Sレコードファイルの終了を示すデータです。

S10502F00010F8
S9030000FC

開始アドレス設定: STARTVEC.SREC

このSTARTVEC.SRECファイルは1度作成しておけば、あとはそのSTARTVEC.SRECだけを繰り返し使用することになります。

面倒であればアセンブリ言語のソースファイルを作成してアセンブルする必要はなく、「開始アドレス設定: STARTVEC.SREC」の内容を記録したSTARTVEC.SRECをエディタで作ってもかまいません。